痛いのは産む時ではなく産むまで

出産はとにかく痛いというイメージですが、本当にもう痛いの一言では言い表せない地獄のような苦しみでした。 よく出産の痛みを表現する時に「鼻からスイカを出すような」などと言いますが、実際に出産を経験してみて、そんなものではないとつくづく感じました。

私が出産の痛みに関して一番間違った認識をしていたのは産む瞬間の痛みはたいした事ではないという事です。 一番痛くてつらくてどうしようもなかったのは陣痛に耐えている時間でした。 よくドラマでは「うっ、産まれる!」と急にお腹の痛みを訴えてすぐに分娩室へ運ばれ、苦しみながら産み落として「おめでとうございます!」となりますが、あんなの有り得ません。

実際は「お腹痛い…」となってから分娩室に入るまでが長く辛い苦しみの時間です。 私は比較的安産な方で、陣痛開始から8時間で分娩室に入り出産しました。 つまり壮絶な痛みを8時間耐えたわけです。

難産だと丸2日間以上も陣痛に耐えることがあるといいますので考えただけでゾッとします。 陣痛の痛みも人それぞれ表現は違うと思いますが、私の場合は腰の骨に少しずつ圧力を掛けられてミシミシと折られていくような痛みでした。

痛すぎて床をのたうち回ったり、ベッドの柵をゴリラのようにゆさぶったり、枕を顔に押し付けて叫びまくっていた記憶があります。 その痛みに比べれば、いざ産む時の痛みなんて蚊に刺されたようなものです。 そして一番不思議なのは産まれた我が子の顔を見た瞬間今までの痛みや苦痛が嘘のようにパーッと引いてしまう事。 そして陣痛の最中は「2度と産むものか」と思っていたのにもかかわらず「また産みたいなぁ」と思ってしまう事。 壮絶だけれど貴重な体験が出来たなと今では我が子に感謝です。